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この度、第20回骨盤外科機能温存研究会の当番世話人を仰せつかり、大変光栄に存じています。この会は、私が国立がんセンター中央病院の大腸外科医員として赴任してから2年経た時に設立された研究会であり、その設立母体は厚生省がん助成金研究北條班であったかと記憶しています。当時は骨盤内悪性腫瘍の外科治療は再発の抑制・予後の改善を目的とした拡大手術・拡大郭清が主流であり、それに伴う機能障害・QOL低下に対する対策には重きが置かれていなかった時代でした。また、骨盤内悪性腫瘍を扱っている消化器外科、婦人科、泌尿器科の間での交流が少なく、時には他領域の臓器の手術を手がけることがあるにもかかわらず、それぞれの立場からみた解剖には見解の相違があり、同じ構造物に対しても異なる名称のため、議論がかみ合わない状況でした。また、お互いが蓄積させてきた機能温存に関する経験や知識を交換する場が殆どない時代でした。そのような時期に、骨盤内悪性腫瘍を患っている患者さんをよりよく治すことを目的として本研究会を設立したことは先達の賢明さであると思います。
第1回の本研究会が開催された平成3年からすでに18年が経て、その賢明さが形に表れてきました。それらは、その間に蓄積共有された解剖学的知識、画像診断学の著しい進歩、腹腔鏡手術やロボット手術の導入、放射線治療や化学療法を併用することによる手術法の変化、などに基づき、また、それらの成果は本研究会での交流が後押ししているものと思います。
第20回の本研究会を開催するにあたり、鋭意準備をしてはいますが、是非とも皆様の演題の応募と研究会ご参加をこころからお願い申し上げます。
平成22年2月吉日




